以前、取り上げたZeroAvia、このたびアメリカ・カリフォルニア州の新興航空会社、Flyshare Inc(ブランド名:Air Cahana)に250基の航空機用燃料電池動力源「ZA2000」を供給する契約が締結されたことが発表されました。いわゆる“購入オプション”の締結をしたのでしょうね。

ロサンジェルスを拠点とするAir Cahanaは、航空業界の脱炭素化を使命として発足した初の航空会社です。同社は、まず持続可能な航空燃料(SAF)を使用したフライトを提供し、その後、ゼロ・エミッション推進技術を市場に導入する予定なんだそうです。プライベートジェットを愛用する超富裕層は、たびたび環境保護団体に糾弾されがちです。そんな超富裕層によるクリーンなチャーター機の運航を目指していることが伺えます。

っで、Air Cahanaを運営するFlyshare Inc.を調べてみると、こんなウェブサイトがありました。
https://www.myflyshare.com/

CEOの名前とFlyshare Incで検索すると、こんなウェブサイトにも出くわしました。
http://www.asphya.com/

WHOISで見てみると、いずれも2022年に登録されたドメインです。後者のウェブサイトにはロードマップが掲載されています。よーく見たら、フェーズ1で紹介されている航空機、Pilatus PC-12の紹介文には「Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur」とラテン語が入っています・・・。これ、英語圏でよく用いるダミーテキストなんですよね。まぁ、単純なミスなんでしょうけど、ウェブサイトの不完全性からついつい斜に構えて見てしまいます。

ZeroAviaのZA2000はまだ市販されていませんし、Air Cahanaもまだ運航を開始していません。「250基の航空機用燃料電池動力源供給契約手結ぅ!」って騒がれても「ふーん」と思ってしまうんですよね。まぁ、ハッタリかもしれませんし、投資/貸付獲得のための話題作りかもしれません。

とはいえZeroAviaの実証実験は着々と進められています。色々、気になることはありますが、本当に新しい分野ゆえに手探りの状態で日進月歩していくことでしょう。引き続き、注視します。