社会人のSNSといえばインスタグラムでもなく、Facebookでもなく、Linkedinです。登録メンバーは9億人以上で、世界最大級のビジネス特化型SNSとして利用されています。かつては求職者(転職需要)向けのSNSとして認知されていましたが、最近は真っ当な社会人のSNSのような立ち位置です。Linkedinは企業SNSも充実しており、実はニュースソースとしてチェックしがいがある、というのも特徴です。

そんなLinkedinで「Shell Low Carbon Solutions」が面白い記事を公開していました。なんでも“水素のペイ・パー・ユース(走った分だけ支払う)を開始、大型モビリティ部門が燃料としての水素を検討するための手頃な方法”と銘打った、サービスの展開をする、というのです。

要は輸送会社向けのサービスで、走行距離に応じた月額使用料だけで燃料電池トラック(FCトラック)を独占的に使用することができる、というものです。燃料電池トラックの導入にあたって初期投資の負担リスクを軽減させながら、手軽に燃料電池トラックへの移行を手助けするもの、だそうです。

絵文字と一緒にノリノリで解説されているのは、「優れた航続距離(最大450㎞)」、「ペイ・パー・ユースに用いられる燃料電池トラックはM・ベンツの15トントラックである“アテーゴFuelcell”」、「保険料コミコミ」、「水素補填に要する時間15分」、「メンテナンス&サポートコミコミ」、「24時間365日カスタマーサポート完備」と謳われています。

シェルはまず25台でドイツでの運用を開始する、とのことですが、特段リンクもなく情報ソースの確認ができず「???」となりました。そこでドイツのシェルのホームページに飛ぶと、こっそり、ペイ・パー・ユースの燃料電池トラックについてのプレスリリースが存在することを確認できました。

まだ車両は完成しておらず、車両のデリバリーは今年後半を見込んでいるそうです。ちなみに、アテーゴを生産するダイムラー・トラックのホームページには何も謳われていません。というか、アテゴ関連のニュース、2021年から特に更新されていません(笑)。

使った分だけ支払う・・・、いわゆるMaaSの一環でもあるんでしょうねぇ・・・。