パリオリンピックで空飛ぶタクシーの運用が予定されていましたが、結局は計画の白紙撤回を余儀なくされました。大阪万博でも空飛ぶタクシーの運用が予定されていましたが、結局は計画の白紙撤回を余儀なくされています。某野球選手がデモ飛行した“空飛ぶバイク”なるモノが日本で開発されていましたが、気づけば倒産していました。

EVTOL(電動垂直離着陸機)業界は新しいモビリティゆえに玉石混淆としているのでしょう。

ヘリコプターで事が足りる、ヘリコプターのほうが理に適っている、と一部界隈では非難囂囂のようですが・・・、個人的にはEVTOLの可能性を信じてみたい気もするのです。ヘリコプターよりも部品点数が大幅に減り、自動運転の可能性も秘めているのであれば、ヘリコプターよりも安価に飛び回れるであろうことに“夢”を抱いてしまうのです。現状、ヘリコプターでの移動は、一部の人のみに許された“高級”な移動手段ですから・・・。

元々、EVTOLは主要空港から都心部までの移動手段(渋滞回避)としての利用を謳って資金調達をしていました。「リモートワーク」なるもの新しい勤務体系がコロナ禍で生まれましたが、EVTOLの発達・普及により今よりも都心部から離れた場所に住むことが現実的になるのではないか、過疎地が発達するのではないか、と期待しています。EVTOLは私たちの生活様式、都市計画、そして「当たり前」の概念を根本から覆す可能性を秘めていて欲しいのです!

もとい。

次世代航空のパイオニア、Joby Aviation, Inc.が、航空業界に革命を起こす快挙を成し遂げました。同社はEVTOLメーカーとして着々と前進していますが先月、水素を用いたEVTOLを試験飛行させました。飛んだだけではなく、驚異の523マイル(約842km)の飛行に成功したのです。もちろん、この飛行で排出されたのは水だけです。EVTOL業界にも脱炭素です。

なお、Jobyでは2025年までにバッテリー駆動するEVTOLの商用運航を2025年までに開始する予定で、トヨタやデルタ航空など大手企業から20億ドル以上の資金を調達し、着々と準備を進めています。

EVTOLの利用代金がヘリコプターよりも安価であることをつくづく願うばかりです。日本では成田空港→六本木アークヒルズ間を森ビルがヘリコプター運航していましたが結局、サービスを終了させたのは需要がなかった、ってことですよね?賞味30分(フライト15分、ハイヤー移動15分)で六本木アークヒルズから成田空港に行けたのですが“この値段なら早めに出発して電車に乗るわ”となってしまったのでしょう。