イギリスの「ZeroAvia社」は、燃料電池駆動の航空機メーカーです。アラスカ・エア・グループやユナイテッド航空などから出資を受けているだけでなく、ドルニエ228を用いた開発も順調に進んでいるようです。
燃料電池は600kWの出力、9-19人乗りで2024年には航続距離300海里で本格運用を目指しています。
ZeroAvia社のプレスリリースは美辞麗句が並んでいるだけではなく、2023年1月からはイギリスでのテストフライトする許可を得ているそうです。ZeroAvia社のテスト機はドルニエ228で右側に燃料電池駆動のプロペラを装着し、左側は既存のターボプロップエンジン駆動のプロペラのまま、となっています。
テストフライトが成功すれば、燃料電池飛行機として最大規模のものとなります。ドルニエ228での燃料電池駆動が成功した暁には、2~5MWと出力を上げていく予定だそうです。なお、ZeroAvia社によると既に複数の航空機メーカーから1500機の燃料電池パワーユニットを受注しているとか。
太陽光発電を用いて水素(グリーン水素)を生成し、燃料電池の燃料として用いるというイメージ図、やや誇張がありますよね・・・。太陽光パネル、こんなもんでは全く足りません。
ちなみに、水素タンクや燃料電池の設置場所などの情報は見当たりませんでした。とりあえず、1月のテストフライトを見守りたいと思います。