中国、フォトンモーターズの燃料電池バスやバッテリー電気商用車のオーストラリア販社が「フォトン・モビリティ」です。オーストラリアのバス運行会社、トランジット・システムズ・オーストラリア(TSA)が、水素燃料電池バスの導入について検討した際、フォトン・モビリティは有力候補としてリストアップされました。
フォトン・モビリティは、ゼロエミッション大型車販売会社としては比較的新しい会社ですが、2008年から水素バスを製造しているフォトンモーターズ(福田汽車股分有限公司)が有する豊富な経験が買われたんです。
フォトンモーターズの燃料電池バスならびにバッテリー電気商用車は昨年、オーストラリア設計規則(ADR)に合格し、オーストラリアの道路で走行するための大きなマイルストーンを達成しました。そして今、販売会社は水素ネットワークの夢の実現に向け、順調に歩みを進めています。オーストラリアでは、燃料電池バスはゼロ・エミッション化の一環ですが、フォトンモーターズは北京冬季オリンピックで使用された450台以上の水素燃料電池バスを含め、世界で1,100台以上の水素燃料電池バスを製造した実績を有しています。
そしてこのたび、フォトンモビリティがTSAから2台の燃料電池低床シティバスを受注したそうです。
Transport for NSW(TfNSW)のパネル3や障害者差別禁止法(DDA)の仕様を満たし、EC79認証を取得するなど、すべての試験やシステムをオーストラリアの基準や条件を全てクリア。
なお、TSAが発注した全長12.5mの燃料電池低床シティバスは、8つの水素タンク(約26.5㎏)と150kwhのCATLバッテリーが搭載されています。気になる燃料電池は・・・、トヨタ/シノハイテック(華峰燃料電池株式会社:トヨタと北京億華通科技の50:50出資)のものを搭載しています。ん???
トヨタMIRAI由来の燃料電池がしっかり活躍・・・。日本の燃料電池バスだって、しっかりと運用実績あるのに、って思ってしまいました。トヨタが表立って目立つ必要はなく、着実に燃料電池の普及を目指す、という作戦なのでしょうか?
航続距離は400~500㎞を見込んでいます。100㎞走行辺り約6㎏の水素を消費するそうです。