ノルウェーのヘキサゴン・ピュルスは、日野のトラックをベースに米国市場向けにバッテリー式大型トラックを生産し、日野自動車ネットワークのディーラーを通じて独占的に販売する契約を締結しました。
BEVトラックは、日野のXL 4×2シャシーをベースに、ヘキサゴン・ピュラスの電気駆動システムとバッテリーシステムを搭載する予定です。この契約では、2030年までに最大10,000台、同電気トラックを納入できるものだそうです。この契約は、日野の複数のトラックプラットフォームにバッテリーパックを供給するという、両社間の以前の契約を拡張するものです。また、日野はアフターサービスを担当し、両社は2024年の販売開始を目指します。
ヘキサゴン・ピュラス社のCEOであるモーテン・ホルム氏は、「日野との協力関係を次の段階に進めることができ、大変光栄に思っています。これは、当社の技術と完全なゼロ・エミッション・モビリティ・ソリューションのプロバイダーとしての能力を強く証明するものです。この契約により、私たちは2025年の収益目標である40~50億ノルウェークローネに向けて、引き続き視線を高めていきます」と発言しています。
また、
「カリフォルニア州で運行されている商用車の約12%が「大型トラック」の分類に入りますが、カリフォルニア州の中型・大型車領域のNOx排出量のほぼ半分を占めているのが現状なのだそうです。ゼロ・エミッション車の採用を増やすことで、カリフォルニア州および米国全体の排出を削減するために非常に重要」とヘキサゴン・ピュラスのEVP、トッド・スローンが付け加えました。
ヘキサゴンは主に燃料電池システムで知られ、米国メリーランド州に新工場を開設したばかりですが、バッテリー電気自動車システムでも実績があります。一方、日野は、小型・中型の電気トラックに重点を置きつつも、特に電気トラックに特化してきました。また、2020年末にはトヨタ自動車との間で燃料電池トラックのプロジェクトが発表されています。オールラウンドにカーボンニュートラルを目指す、という両社の姿勢が伝わってきますね。